番外編 母親
6月9日金曜日
早朝の5時前に自分の母親が亡くなりました。
病院に駆け付けた時には間に合わずでしたが、
まだ身体は暖かく温もりを感じることが出来ました。
享年65歳でした。
母は14年前に脳内出血で倒れ右半身が不随となり、
失語症で言葉もしゃべれなくなりました。
食事もほとんどが口から取れずに胃ろうが多かったです。
生前、母本人はもしも自分がこのような状態になれば死なせて欲しいと言ってました。
皮肉なもので現在の医療では脳には障害があっても身体が元気なら延命は続く。
本人の希望などおかまいなしに。
しかし最近は少しずつ変わっても来てるようでちょうどこの週の月曜日ごろにNHKのクローズアップ現代で延命治療の特集がやってました。普段ならチャンネルを変えるはずが全てみました。
この何日間か母との思い出を振り返ってました。
表向きは明るくて元気でビールが大好きな母親でした。
しかし、酒を飲んで一人夜中に泣いてる姿を見たことも何度かありました。
自分の実家はお好み焼き屋でした。
店の名前は
「好きな味と書いて『好味』。」
小学校6年の時に母親にお店の名前を考えてと言われて自分がつけました。
よく流行っていたお店でしたが阪神淡路大震災で全壊。
潰れてしまいました。
地震のあと、別の場所でまた店をオープンしましたが15年前に親父が亡くなり。
その後、寂しさを紛らわせるように酒の量も増えて。倒れてしまいました。
この14年間、ホンマにつらかったやろうな。
もっと早く親父のそばに行きたかったはずなのに。
6月10日は自分の誕生日。
母の告別式でした。
今までホンマにありがとう。
きちんと親孝行したかった。
この何日間かは自分も精神的に疲れましたが、もう大丈夫。
6/11に優輝の元気そうな顔を見てホッとしました。
もちろん優輝にはおばあちゃんの件は伝えていません。